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狂乱廿四孝

明治三年。脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形・沢村田之助の復帰舞台に江戸は沸いた。
ところが、その公演中に主治医が惨殺され、さらには、狂画師・河鍋狂斎が描いた一枚の幽霊画が新たな殺人を引き起こす。
戯作者河竹新七の弟子・峯は捜査に乗りだすが、事件の裏には歌舞伎界の根底をゆるがす呪われた秘密が隠されていた…。
第六回鮎川哲也賞受賞作。
文庫本には表題作の原型となった短編『狂斎幽霊画考』も収録。

*2016年の創元推理文庫版は、その後の猿若町の面々を描いた未完の続編『双蝶闇草子』を収録した完全版。

東京創元社 1995/09
角川書店 2001/08 
文庫化 カバー
創元推理文庫 2016/10 
文庫化 カバー 未完の続編『双蝶闇草子』収録

冥府神(アヌビス)の産声

脳死臨調のリーダー、帝都大解剖学教室の吉井教授が刺殺された。
吉井と対立し、研究室を離れルポライターとなった相馬に刺殺事件の取材依頼が舞い込む。
相馬は、かつての同僚・九条までが吉井の元を離れたことを知り、九条を探し、新宿の浮浪者街へ。
そこで見たものは"エビス"と呼ばれる九条、そして彼を慕うトウトという不思議な少女であった。
さらに九条が研究室時代に行なった実験の謎、吉井が死に際にとった不可解な行動の謎も浮上、事件は脳医学の闇の世界へと相馬を導く!!
先端医学が持つ禁断の領域とは!?

光文社 1997/04
光文社 2000/05 
文庫化 カバー

狐罠 (冬狐堂・宇佐見陶子シリーズ第1弾)

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。
彼女が同業の橘董堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。
プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、
橘董堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。
古美術ミステリーの傑作長編。

講談社 1997/05
講談社 2000/05 
文庫化 カバー

狐闇(シリーズ第2弾)
緋友禅(シリーズ第3弾)
瑠璃の契り(シリーズ第4弾)

メビウス・レター

すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?
“過去から”届いた一連の手紙。高校生焼身自殺と連続殺人の接点は?
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。
なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。
すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?

講談社 1998/01
講談社 2001/02 
文庫化 カバー

闇色のソプラノ

夭折した童謡詩人・樹来たか子の「秋ノ声」に魅せられたものは、何故破滅の匂いのする真実に近付かなければならないのか。
神無き地遠誉野を舞台に、戦慄の殺人事件。驚愕のトリック。
不思議な擬音の正体は!?
そして幽明境を異にした奇跡とは!?
書下ろし長編本格推理。

立風書房 1998/09
文藝春秋 2002/10 
文庫化 カバー

花の下にて春死なむ (香菜里屋シリーズ第1弾)

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。
その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、
気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。
第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。

講談社 1998/11
講談社 2001/11 
文庫化 カバー
双葉文庫 2016/6 
日本推理作家協会賞受賞作全集(95) カバー

桜宵(シリーズ第2弾)
蛍坂(シリーズ第3弾)
香菜里屋を知っていますか(シリーズ第4弾)

メイン・ディッシュ

女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。
座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。
ある雪の日に、ユリエは三津池修と名乗る男(通称ミケさん)と出会い、一緒に暮らし始めた。
過去の経歴が全くわからないミケさんは、プロ顔負けの料理の腕を持っていた。
ミケさんと小杉は、『紅神楽』が遭遇する事件で名?迷?推理を繰り広げるが、そんな折り、
ユリエとミケさんの生活に大きな変化が訪れる―。
謎解きの深い味わいが重奏する垂涎のエンタテインメント。
おいしくてせつない、シャープでトリッキーな連作ミステリー。
文庫本には新たに特別短編を加筆。

集英社 1999/03
集英社 2002/03 
文庫化 カバー

屋上物語

老若男女が憩う空中の楽園―デパートの屋上では、毎日のように不思議な事件が起こる。
自殺、殺人、失踪、そして奇妙な落とし物…。
しかしここには、何があっても動じない傑物がいた。うどん店の主、人呼んでさくら婆ァだ。
今日もまた右往左往する客や警備員を濁声で一喝するや、彼女は事件の核心へと斬り込んでいく。
それにしても何故こんなに怪事件が頻発するのか。
さくら婆ァとは何者なのか…。
推理界の奇才が"屋上"を舞台に紡ぐ、空前の長編連鎖ミステリーの快作。

祥伝社 1999/04
祥伝社 2003/06 
文庫化 カバー

凶笑面 (蓮丈那智フィールドファイルI)

“異端の民俗学者”蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。
ある寒村で死者が相次いでいるという。
それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、村人が手に入れてから―(表題作)。
暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて浮遊する…。
那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、怪事件の全貌が明らかになる。
本邦初、民俗学ミステリー。全五編。

新潮社 2000/05
新潮社 2003/01 
文庫化 カバー

触身仏(シリーズ第2弾)
写楽・考(シリーズ第3弾)
邪馬台(シリーズ第4弾)

パンドラ'S ボックス

画壇の寵児が突然の自殺を遂げた!その死に秘められた謎とは?(「仮面の遺書」)
警察に届けられた殺人者からの告白文。その衝撃の内容から、日本の古代史の謎にメスが!?(「踊る警官」)。
大胆な着想と、鮮やかな謎解き!読者に息つく暇さえ与えぬ、卓抜なストーリー展開!
短編の名手が放つ、デビュー作から今日までの珠玉の短編七本を収載!
さらに、各々の短編に合わせ、作家の肉声をユーモアと哀感をこめて書き下ろしたエッセイを掲載!
フィクションとノン・フィクションが絶妙に融合したクロス・オーバー・ノベルス、ここに誕生。

光文社 2000/06
光文社 2007/10 
文庫化 カバー

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